保険屋さんの営業トークへのつっこみ(医療保険編)

雑記

保険屋さんは、日々お客様に対してどのようなことを話せば保険に入ってもらえるか試行錯誤しています。どのような保険への加入をした方がいいかやお金の使い方をすればお客様にとってよいかではなく、どうやってアプローチすれば保険に入ってもらえるかを突き詰めて考えているんです。多くの場合、保険のプロと自称されている方々から話を聞くと不必要な保険に加入する結果になるかもしれません。今回は保険屋さんが医療保険をお客様に勧める際のアプローチの仕方について突っ込んでいきたいと思います。

医療保険をすすめるときの話し方(若い人を想定)

医療保険にはもうご加入されていますか?(していません)→確かにお若い方であれば病気になるケースはほとんどないですし想像もできませんよね。でも、怪我や災害はどうですか?縁起でもない話ですが、スノーボードをしているときに背骨を骨折してしまった人が私の友人でいまして、その友人は入院生活が半年ほど続いて治療費の自己負担額が30万円もしたそうです。急にお金が必要になって友人は困ったと話していました。お客様も同じようなことが起こった場合、貯蓄を崩して対応されますか?いざというときに貯蓄以外で治療費を賄える手段があると安心です。ほとんどの方が医療保険は入られていざというときに備えられています。例えば、これくらいの保険料になりますがいかがでしょう?→この後、終身型の医療保険をすすめます。県民共済とかは手数料になりませんし、お客様から言われても「県民共済だと本当に病気のリスクが高まる老後にきちんとした保障をもっておくことが出来ませんが、大丈夫ですか?」など色々と終身型のよさと県民共済のデメリットを主張して終身医療保険をすすめてくると思います。

営業トークへのつっこみ

  • 入院日額10000円が保障される終身医療保険で60歳までに払込完了する契約の場合、保険料が安い保険会社で総額200万円程度、高いところでは400〜500万かかります。それだけの価値は果たしてあるのでしょうか?
  • 現時点でお金がない方なのであれば、さらに保険料を捻出させるのではなくまず家計の見直しが最優先。その上で貯蓄できる体質にさせなけば、無理やり保険料を払ったとて数年後には解約することになるでしょう。
  • 老後の病気のリスクを今の時代の医療保険で賄おうというのは無理がある。20歳の人が入ったとして老後は50年後くらいでしょ。50年前の契約が果たしてその時代の医療事情にあっているのか疑問です。今の保険は、入院や手術が中心になっていますが在宅医療が中心になったら使い物にならなくなる。

まとめ

貯蓄がない若いうちに医療保険をかけるのは不安であればしゃあなしでありだとは思いますが、そんなことより貯蓄しろよって話です。高額療養費という神的な制度があって治療費の自己負担額は概ね9万程度ですむし、1日5000円から1万円程度かかるいわれるベット代も自分から要望しなければかかりません。保険屋さんの話を聞いて、医療保険入らないと不安だなと感じた人ほどだったら不安にならないようにある程度貯蓄していこうよって言いたいです。まずは保険料として払おうと思った金額から貯めていきましょ!

コメント